8月27日(土)に金星と木星が大接近します!

大接近する金星と木星

sekkin

今週8月27日(土)に金星と木星が大接近します。
(場所にもよりますが当日の日没は午後6時10分過ぎになります)

wikipediaによると、月の直径が29秒から33秒ぐらいなので、
満月の直径よりやや離れた程度まで近づくことがわかります。
(AstroArtsのサイトでは満月が50秒でそれより近づくとある)

双眼鏡の視野は倍率にもよりますが5度以上ありますので、
余裕をもって両惑星を視野に収めることができます。

 

当日の金星は、本年6月7日に地球から最も離れた位置にある
外合となったばかりですので、若干物足りない大きさと
太陽からの距離なのが残念です。

一方、木星も本年9月26日に地球から最も離れる合になるので、
これも若干物足りない大きさと明るさになると思われます。

 

それでも肉眼ではっきりと見える明るさですし、双眼鏡を
使えばなおさらくっきりとみることができるはずです。

幸い土曜日なのでこの最接近を見れる方も多いのでは
ないでしょうか。私も楽しみにしています。

なお、双眼鏡で観察する場合は、太陽が沈んんだのを確認してから
にしましょう。

万が一、太陽を双眼鏡でみると失明する恐れもあります。
虫眼鏡で紙を焦がした経験は男の子ならだれでもあると思いますが、
その紙が目に変わると思って頂けば危険性がよくわかるのではないでしょうか。

パルスを発生する白色矮星が発見されたようです

パルスを発する白色矮星と赤色矮星の連星系

white-dwarf

今回のネタ元もNationalGeographicから。

白色矮星は太陽と同程度から3倍程度までの恒星が生涯の
最後に残す中心核の残骸です。

その組成はヘリウム、炭素、酸素からなり、地球と同程度の
大きさにもかかわらず、質量が太陽と同程度という驚くべき
天体です。

そのため、太陽は地球の30万倍の質量をもつため、それと
同程度の質量で地球と同じ程度の大きさの白色矮星の重力は
地球の30万倍のオーダーにもなります。

また、密度は例えば白色矮星の一つのシリウスBでは
水の40万倍と言われており、つまり角砂糖一個分の大きさの
白色矮星のかけらは400kgにもなります

さらに、その重力は地球温30万倍もあるため、重量としては
400×30万 = 1.2×10^8 kgw・・ちょっと想像もつかないですね。

wikipediaで調べたところ、これは1999年の日本の原油の消費量に
相当する重量らしい。

こんな白色矮星ですが、通常は燃え尽きた星の残骸のため、
おとなしくしていることが多いです。

しかし、連星となると激しい活動をするものもあります。
片方の星が寿命の最後にさしかかり、膨張すると白色矮星の
重力圏に到達し、ガスが白色矮星に降り積もるのが原因です。

表層のガスが核融合により吹き飛ぶのが新星、
大規模に星全体を巻き込んで大爆発するのがIa型の
超新星と呼ばれています。

今回発見された白色矮星であるさそり座AR星はこのような
一般的なものとは異なり、紫外線から電波までのパルスを
発生していました。

通常、X線などのパルスを発生する星はパルサーとして
知られていますが、パルサーは白色矮星よりさらに
密度が高い中性子星であることが普通です。

今回のパルスを発する白色矮星は理論上はその存在が
予言されていましたが、今回の観測でその存在が
確かめられたようです。

最新の天文学の対象はブラックホールなどのより極端な
存在が対象となることが多いですが、白色矮星などにも
まだまだ発見があるようです。

木星の大赤斑がまさかの1300℃

ボイジャー1号が1979年に撮影した木星の大赤斑

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写真はボイジャー1号が1979年に撮影した木星の大赤斑の合成写真です。
1979年は私が生まれた年で、そのパソコンもなかったころに
これだけ高精細な写真が撮影されていたなんで驚きですね。

木星といえば、土星と並んで子供に人気のある惑星で、
私も例にもれず木星が一番大好きな星でした。
ただ単純に一番大きな惑星というだけで(笑)

この木星の目にも見える大赤斑の大きさは地球が2~3個入る
ほどで、太陽系最大の渦巻きです。台風とは異なり、
高気圧性の渦です。

ジョヴァンニ・カッシーニが1665年に発見して以来、
350年以上も存在し続けていますが、19世紀後半ごろより
縮小傾向にあり最盛期の約半分ぐらいまで縮小しています。

天文好きなら誰もが知る大赤斑ですが、それが
どのようなメカニズムによって形成・維持されているかは
まだよくわかっていないのが実情です。

こんな大赤斑ですが、ナショナルジオグラフィックの
報道によると、このほど米ボストン大学の
ジェームズ・オドナヒュー氏による研究で大赤斑の
上層部が
なんと1300℃にも達することが示されたようです。

渦の激しい動きから発せられる音波が上層に到達し、
それが上層部を加熱している可能性があるんですね。

この加熱は「木星型惑星の表面温度が太陽光による
加熱では説明できないほど高い問題」の解決にはならない
ようですが、その1つの要因となるかもしれません。

しかし、木星型惑星の温度が高いのは不思議ですね。
パッと思いつくのは、放射性物質による加熱あたりでしょうか。

質量は半径の3乗に比例して、表面積は2乗に比例しますから、放射性物質の崩壊によって供給されるエネルギーは巨大な
木星型惑星では逃げにくく高温になっているのかもしれません。

とはいえ、そんなことは専門家の方々には分かっているでしょうし、
まだまだ太陽系にも謎が多くこれからの研究が楽しみです。

 

天文ニュース始めました!&火星の衝

当ブログをご覧の皆さま

初めまして、あしゃおと申します。
神奈川県在住の37歳会社員です。

仕事は天文とは程遠いですが、昔から宇宙が大好きで、
子供の頃は8cm屈折式天体望遠鏡で月や惑星の写真を撮ったり、
スケッチを描いていました。

社会人になって早15年、天文や宇宙から離れた生活をして
きましたが、2016年5月31日に火星が地球最接近(衝)したのを
機に再び天文熱が再発したところです。

インターネットから個人的に興味のある天文・宇宙ニュースを
備忘録代わりに、感想とともにまとめていこうと思います。

 

以下はきっかけとなった今年最接近時の火星画像

最接近時の火星(2016年5月)
左上にドライアイスを主成分とする白い極冠がみえる

Mars

2016年5月の接近は中程度だが、視直径9.3秒・-2等級まで増光し、
全天で最も明るい恒星シリウスの-1.47等級を超えた。

約1年前の2015年7月には、視直径1.8秒・1.7等級だったので、
大きさは約5.2倍、明るさは実に30倍以上にもなったんですね。

会社の帰り道に空を見上げてみたらドキっとするほど
赤い星が見えたのも納得です。

入門者向け天体望遠鏡の口径は60~80mmですから、
分解能は1.9秒~1.5秒。

昨年には赤い小さな円としか見えなかったはずの火星も
大きな模様や極冠が心の目(笑)で見ることができました。